「それに……私、重いでしょ? 悪いからいいよ、おろして。」 「歩けんの?おろしたところで。」 木村くんが冷たくそう言い放つ。 「わかんないけど……」 「じゃあ、おとなしくしとけ。 あと、おまえ重くねーから。」 そう言ってスタスタと歩く木村くん。 そしていつの間にか私の家についていた。 木村くんがインターホンを押し、お母さんが出てくる。