「全然かけてねーじゃん。」 呆れたように言う木村くん。 「うぅ……だって、思い出せなくて。」 日誌に書く内容は今日あった授業と、その内容、そして反省だ。 「3限目は歴史。安土桃山時代だ。」 スラスラと教えてくれる木村くん。 「ありがとうっ!おかげで早く終わったよ!」 「ん。ってか、おまえやばくね? もう物忘れがひどいのか?」 口元を緩ませてそういう木村くん。 くっ、これはからかってるな……! 「べ、別に!」