「木村くんっ!」



放課後、猫と遊んでる木村くんに声をかける。



「……なに?」



「お願い、顔見せて?」



私が言うと木村くんは立ち上がった。



「嫌。」




「へ?」



スタスタと歩いていく木村くん。




「ちょっ、待ってよ、木村くん、見せてよ。」



「………」



完全無視をしてくる木村くん。



「ねぇ、木村くんっ!」



「………」



「木村くんってば!」



「………」



へぇ、そんな無視をするんですか。



「木村くんの顔なんてどうせ地味なんでしょ。ひどい顔はもう想像してるから驚かないよ別に。」



私がそう言うと木村くんは、



「あぁ。そう思っててくれればいいよ。」



なんてことを言った。



なーによ。俺は大人です。アピールしちゃってさ。



「木村くん、見せてくれなきゃ明日からつきまとうよ。」



「勝手にすれば?ほら、家ここでしょ。」



木村くんに冷たく言われ気づいたら私の家の前。