「ったく、なんであんたは泣きそうになってんのよ。」



「うっ、だって…みっちゃんがいなくなるとか……」



するとみっちゃんは私の頭に手を置いた。



「よしよし。本当、可愛い子ね。そんなこと言ってくれたら留年できなくなるじゃないの。」




「うん、だからしないでっ!」



ギュッとみっちゃんの手をつかむと、



「うん、じゃあ頑張ろうかな。」



そう言って伸びをするみっちゃん。



「うん、頑張って!」



私がそう言うと、



「……楽しそうだね、矢野。」



と木村くんが話しに入ってきた。