次の日から私は木村くんのことを避けた。


まぁ、避けるも何も向こうから話してくることはないから、

あまり避けてるうちには入らないけどね。



その次の日もずっと私は避けた。



そしてしばらくがたった。



「最近元気ないけど大丈夫?」



そう話しかけてきたのは鈴木くん。




「そんなことないよ。」



そう言って笑顔を作れば鈴木くんは苦虫を飲み込んだような表情をする。



「無理しなくていいんだよ?
泣きないときは泣いた方がいいよ。」



みっちゃんと同じことを言ってくれる鈴木くんは神のようだった。



「別に泣くことなんてーー」




「じゃあなんでそんな表情してるの?」




鈴木くんはそう言ってから立ち上がった。



「屋上行こうか。」



「……うん…」