「……マジか。」
男の部屋で寝るとかマジありえねぇ。
すみません、コイツ襲っていいですか?
今さっき自覚した好きなやつが部屋で寝ていたら、
襲わずにはいられないだろう。
「くっそ……」
なんて俺は優しいんだろう。
コイツの上に毛布をかけて俺は勉強をする。
……俺以外の男だったら絶対襲われてるよ、コイツ。
絶対他の男の家には行かせられねぇな。
まぁ、行かせる気ないけど。
さて、コイツを好きだと意識し始めたから勉強に身が入らない。
困った。非常に困った。
「どうしようかな。」
チラリと矢野を見ると矢野は気持ちよさそうに寝息を立てて寝ていた。

