地味系男子の意外な素顔





確かかはわからない。だけど可能性は高いだろう。



そして俺は気づく。



ーーあぁ、アイツのこと好きなんだ、と。



少し考えればすぐわかることだった。

だけど考えようとしなかった。



気づきたくなかった。もう嫌だった。恋なんて。



そこでまた気づく。



俺の中で絵里も結構大きな存在だったんだと。



「あー、もうっ、わかんねぇっ!」



頭が混乱してきた。


今日はとりあえず矢野に謝って帰ってもらおう。



そう思い部屋に行くと、



「スー……」



矢野は寝ていた。