「うん、まぁ。」



私がそう言うとみっちゃんは私のワークを机の上に置いて、



「恋してるんじゃない?」



と言った。



「いやいや、してないしっ。みっちゃんも知ってるでしょ?

恋愛がトラウマだって。」



「いや、知ってるけどさぁ……。
人が人を好きになるのってしょうがないじゃん?

トラウマとかそういう問題じゃ収まらないよ、恋愛って。」



なんかかっこいい事を言ってるみっちゃん。



「でも……」



「まぁ、私には関係のないことだしね。興味ない。

とりあえず人を好きにならない、とか考えるなよー。」



そう言ってみっちゃんは伸びをして教室を出て行った。