校門を出るとまずは保健の先生の話題。




「本当ゆるいね、ビックリした。」



「あぁ、なんか理事長?の息子みたいでさ。ゆるくても怒られないらしい。」



へぇ、理事長の息子か。そりゃ誰も口答え出来ないよね。



「てか、かっこいいね、笑い方とか綺麗だった。女子が騒ぐのも無理ないわ。」



ふと、先ほど思ったことを言うと、



「なに?ああいうのがタイプなの?」



なぜか冷たい声が帰ってきた。



「いや、別に……ただ綺麗だったなぁって思っただけ。」



「カッコよかった?アイツ。」



「へ、う、うん、まぁ、モテるんだろうなって思ったよ。」



「ふーん。」



興味なさげに、でも冷たくどこか不機嫌に返してくる木村くん。