「失礼します。カバン取ってきました。」 そう帰ってきた木村くん。 「おー、じゃあ2人とも帰っていいぞ。えっと、3組の矢野 真央と木村 海斗でいいか?」 「はい、あってます。では、さようなら。」 「おー、気をつけて帰れよー。」 本当ゆるい先生だ。担任にも連絡しないなんて。 とりあえず保健室から出て靴を履く。 「じゃ、帰るか。」 木村くんは恐ろしい。自分の願望通り帰れちゃったんだもん。 しかも作戦も大成功だし。