「いいか?おまえは病人だ。俺は付き添い。演技しろよ。」 ヒソヒソと小さい声で教えてくる木村くん。 「え、演技なんて無理……!」 私がそう言うと木村くんはため息をついて、 ーーチュッ 私の頬にキスをした。 プシューーーーッ その瞬間私の顔はリンゴのように真っ赤に染まる。 「な、な、なっ……」 まだ状況が理解できてないうちに木村くんは保健室のドアを開けて入る。