むとうさん

「そういえば、山崎のおじさん元気?」
「あぁ、元気だよ。明日夜飲みに行こうと思ってたんだが、いくか?」
「いく!久しぶりに会いたいよ。」

多分高校生ぶりかな。山崎さん家は私の今の仕事の原点。そう、セルシオがあった、少し古い豪邸だ。

楽しみが増えた。今晩の小さな同窓会と、山崎さんち。懐かしい飲み会だ。

夕飯の支度を手伝って、バスで横須賀の繁華街まで向かう。繁華街といっても、東京や横浜ほど大きな駅があるわけではない。

「乾杯!お疲れ様ー!」

5人でジョッキを鳴らす。ボイルのホタルイカに生姜じょうゆをかけたお通しをつまみながら会合は始まった。

みんな変わってないなぁ。男子たち三人は少したくましくなったかな?

「いやー仕事マジブラック。」
「お疲れ様でーす。」

そんなこんなの会話から、昔話まで。尽きない話題に楽しい時間が彩られる。

次第に男子たちは勝手に3人でバカノリで盛り上がり始めた。