滅多に早起きはしないけど、朝ってこんなに気持ちのいいものだなんて、知らなかった。


朝帰りで感じる朝日より、数倍光が増している朝日。

隣にはユウキ。

優しくて、こんな私でも彼女と呼んでくれるユウキ。

違う銘柄の煙草を吸うユウキ。

性格も、思いも違うユウキ。




幸せな事って、案外近くに在るんだなと知りながら、私は違うのを求めている。






──心は、ナオヤと繋がっている。






ユウキには申し訳ないけど、それが事実。







セックスの後の、暗い考えはなかった。

考える暇がないくらい、昨日はユウキに溺れていた。

目覚めてからも、闇は訪れなかった。








ユウキ、好きだよ。


でも、ナオヤも好き。


体を通じて、ユウキが好きだという事。

魂を通じて、ナオヤが好きだという事。







私は何か、間違っていますか?