タマシイノカケラ

夜空の星は、澄んだ空気でキラキラと輝いている。

一面に広がる星。

その中の一つでいい。
一つだけでいいから、私に堕ちてきて、粉々にして欲しい。

願いをかけるが、叶わず、車に乗せられる。



車が動きだし、向かう先はただひとつ。

夕食のお店は毎回違うが、ラブホは毎回同じ。

そこで私は毎回同じ格好で、ユウキを受け入れる。

いつもは、終わったら何かが変わると思っていた。

今日は、何も変わらないと知りながら、満たされない行為を続けに行く。






──ナオヤ、助けて。

同じ魂の持ち主にSOSを送る。

何度も。何度も。

強く、ナオヤを思う。

──同じなら、気付いてよ。


ラブホまでの道のり、ナオヤからのメールは届かなかった。

心の中にも、ナオヤからのテレパシーは届かなかった。