タマシイノカケラ

『あと1時間くらいしたら迎えに行くよ。準備して、待っててね』

文字よりも、ハートだらけの絵文字に目がいく。

ユウキも優しかった。

でも、ナオヤとは違った優しさ。

…少し違うかもしれない。きっと優しいと言うより、私は甘やかされているんだと思った。





付き合うようになったキッカケは、あまり覚えていない。

覚えていない割りには、7ヶ月と長続きしている。

休みの日は、ユウキと食事に行く。

もちろん、ユウキが運転する純正のインスパイア。

私の車と違って、乗り心地がいい。

ユウキの運転はとても上手く、車の揺れと安全運転で、私はすぐに眠りに入る。

目的地に着くまで、ユウキは無言で運転する。

車内は心地よかった。