でも、違った。





同じ思いの人間。
同じ感覚の持ち主。
魂を理解し合う存在。


そんな人が隣に居るだけで、人間180度も変われるものなんだなって、思った。

目覚めた時に、あの虚しさは、襲ってこなかった。

心が、心で洗われた感じ。





ナオヤが息をする度、煙草をくわえる度、あくびしたり、伸びをする度、私は何度も笑顔をこらえていた。

湧き出てくるのは、清らかな感情。



──この人と、いつまでも一緒に居たい。



想像の中の神様に向かって、ささやかな願いをかけた。









──願わくば、この時が、永遠に続きますように。