だから、求めているのだろう。

この城を、この私を、壊してくれる、誰かの手を。


と同時に、破壊されたら、私の裸を相手に晒さなければならない。

見られたくない。意見しないで。
本当の私を見て、同情しないで…。


自分自身を苦しめ、結果、独りを選ぶ。
干渉されたくないから、また城を創り上げる。




本当のところ、どちらが本音なのか解らない。

破壊を切望しながら、暴かれたくないと、増築を繰り返す。





だから、小さなプライドでも、私は捨てられない。


そんな、ちっぽけな、私。