夢をみた。
みんなで海で遊ぶ夢。
みんなも、そして私も本当に楽しそうだった。
そうだ。
あの列車での出来事は全部夢なんだだから海で遊んでるのは現実。
そうなんだよ。きっとそう。
だから目を開けたら飛鳥の別荘なはず。

でも目を開けたら世界は違った。
ここは列車の中。
『ん…マリカ起きたんだ 』
「…はよ。」
私はここで突然目が覚めた。
なぜなら私は佑樹に寄りかかり佑樹の胸で寝ていた。
「あ、えっと…ごめん!!」
『…はぁ?』
私は昨日、あのまま寝てしまったらしい。

『マリちゃんおはよっ』
「飛鳥おはよう♪」
私たちはあのあと、何故か気まずくなって無言でそばを離れてしまった。
『あ!七ちゃんもおはよっ!』
『おはよう、飛鳥、マリカ』
『おはよ!』
こんな状況だけど私たちならなんとかなるかも。
交わした明るいあいさつだけでそう思った。
『女子テンション高すぎだろ。』
『ほんとですよ』
恭介と陽太くんも起きてきた。
陽太くんはクスクスと笑った。
『いいじゃん!元気良くて!』
「愛さん、おはようございます!」
『おはよう!』