世界と列車。そして君。

[あとひとつは???]
『もしも…ルールを破ったら???』
[いい質問!!ルールを破ったら死ぬよ~!!例えば…部屋の中に入れないで列車内で殺しちゃったりとかね。]
『殺すって…どうやって…。』
誰かが呟いた。
[どうやってか見てみたい???はいはーいじゃ、諸君たち!!回れ右!!]
レオンが立っている位置は列車の一番後ろ。
つまり、あの部屋の前。
もちろんみんなレオンに注目している。
気がつけば私たちの後ろにはマネキンがひとつ、ぽつんと置いてあった。
[ほんじゃ、いくよ。3…2…1…]
バンッ
私はその時、何が起きたのかわからなかった。
周りの人たちもみんな目を丸くしている。
気がつけばマネキンが無かった。
いや、マネキンそのものがない。
周りに落ちているのは…破片。マネキンの破片だ。
マネキンが爆発したらしい…。
[びっくりした???このマネキン。種も仕掛けもありませんでした!]