『…カ!…リカ!マリカ!マリカ!』
目を開けると夜だった。
どうやら寝てしまっていたらしい。
『どうなってんだよ。これ。』
よく見ると他の乗客も寝ている。
6人の中で起きているのは絢斗、佑樹、それに私だけだった。
『なんで駅止まんないんだよ。なんで夜なんだよ。』
『絢斗落ち着けって』
「なんかよくわかんないけど…飛鳥と七海と恭介も起こさない???」
そういって3人全員を起こし、6人が全員起きた。
上からしていたプシューという音は睡眠ガスだったのかもしれない。
意味のわからない状況に誰も言葉を発しなかった。

バチッ
突然電気が着いた。
ボーッとしていて気づかなかったけど他の乗客もいつのまにかみんな起きていた。
この状況は誰もわからないらしい。
ピンポンパンポーン
「ん???放送???」
[みなさま、おはようございます。
おや?動揺していますね?
まぁ、そりゃそうでしょうね。
とりあえず簡単に説明すると…この電車は泊まり込みませーん!!]
『はぁ!?わけわかんねーよ!!』
私も意味がわからない。
[ま。とりあえず説明をしにそちらへ参りますよ。]
ブチッ