列車は遠くへ行く人用のようなものなので大きい荷物を持っている人が慌てずに降車できるようにと停車時間が長い。
私たちは荷物だけまとめて完全に停車してから席を立とうと思い、まだ座っていた。

『あれ???』
「飛鳥どうしたの???」
『駅…通り過ぎた。』
「え???嘘でしょ???恭介…列車間違えた…とかないよね???」
『う…うん。た、多分。』
『恭介信用できねー。間違えてたらみんなの切符自腹な。』
笑いながら佑樹が行った。

プシュー
上から音がしている気がする。

『とりあえず次の駅で降りよう!!ね???』
『そうだな!!』
その会話を最後に私の意識は少しずつなくなった。