白い柄Tシャツに少しだけだぼっとしたパンツ。
腰にはチェックシャツを緩く巻いて頭にはつばがまっすぐなキャップを斜めに被っていた。
整った顔に高めの身長。
しかもおしゃれな服装。
まるで雑誌の中のモデルみたいだった。
佑樹に見とれていると
『なに見てんだよ。みんな行ってるぞ。』
「あ。」
佑樹以外のみんなに置いてかれていた。
『荷物持ってやるから貸せ』
佑樹はそう言って私の大きいバッグを持った。

ホームへ行って2~3分待つとすぐに列車がきた。
全員が列車へ乗ると恭介は切符を確認して席へ行った。
席は向かい合わせだった。
細いテーブルを挟んで男女向かい合わせで座った。
私はみんなで食べようと買ってきたお菓子をテーブルに一部広げたが買いすぎてしまったらしい。かなりの量が余ってしまいそうだった。
それから2時間くらい、本当に楽しい時間を過ごした。
『そろそろ着くね!!飛鳥、本当に楽しみ!!』
もうすぐ楽しみにしていた旅行の本編が始まる。
私はわくわくしていた。