ワイシャツのポケットに入れていた携帯のバイブが鳴った。飛鳥からメールの返信だ。


From 飛鳥

了解ゞ
待ってるね(*^^*)


「飛鳥が待っててくれてるって!!」
『じゃ、早く行かないとな!!』
佑樹が飛鳥からもらった地図を見ながら歩いているとカフェや雑貨屋さんがある街中にきた。近くにこんなところがあるなんて知らなかった。
「こんなとこ、あったんだね」
『お…ぉう』
初めての場所に来たから2人とも無言だった。
『あ。ここだ。』

ドアを開けるとカランカランとベルの音が鳴った。