少しずつ、見えるミライ

彼との毎日はこんな風に甘くユルユルと過ぎて行き、一週間が過ぎる頃にはだいぶ慣れ、無駄にドキドキしたり、固まったりすることもなくなって来た。

すれ違いの多い生活なりのペースも掴めて来たし、お互いの性格や人柄も、より理解し合えるようになったと思う。



私たちは、どうやら割と合うらしい。

基本的に二人とも穏やかだし、フワフワ、ニコニコしているタイプだし、人に喜んでもらうのも褒められるのも好きだから、相手がいると、自然にいろんなことが頑張れたりしてしまう。

それが上手く作用して、思いやりにも繋がる。

結果として、一緒にいると、いつも温かい気持ちでいられる。



甘えたり、甘えられたりの関係も上手くいってるって言えるのかな。

彼は相変わらず、不意を突いて私をキュンとさせてくれるし、しつこくない程度に、隙を狙ってベタベタして来る。

そして、そこに必ず「好き」っていう言葉や態度を挟んで来るから、ときめきを隠せない。



毎日こんなことをしてたら、好きにならずにはいられないかも。

だとしたら、これは完全に彼の作戦勝ちだ。



それとも、年下の男の子って、みんな、こんな感じで甘えるものなのかな?

「ペット」っていう言い方は好きじゃないけど、彼を見てるとやっぱり子犬みたい。

勝手に懐いて、甘えて、構ってあげないと寂しそうな目で訴える。

だけど、それが嫌じゃないのはどうしてなんだろう.......