少しずつ、見えるミライ

待てよ!! 今のはチャンスだろ〜?

見逃してんなよ。 上手く生かせよ。

キッカケさえ掴めれば、話題なんか何だっていいんだから。



若干、未帆さんがビビってるようにも見えるけど、この際、細かいことは気にしていられない。

決めた!!

一気に攻めるぞ。ここらで決めろ。

ビクビクしないで、強気で押し切れ!!



「未帆さん、あのぉ.......例えば、毎日、俺がご飯作るってどうですか?」

「え? それは、どういう?」

「毎日作るから、ここで、一緒に住んじゃダメですか?」

「ここで?.......って、 えぇっ!! ちょっと待って、本気!?」



驚かせてごめんね、未帆さん。

だけど、ここで引いたら何も始まらない。

ちょっと強引かもしれないけど、許してほしい。



「無茶言ってるのはわかってます。でも、俺、ちょっとでも長く、未帆さんと一緒にいたいんです。」

「.......。」

「この前から言ってるのも、全部本当です。俺、未帆さんのこと、本気で好きなんです。」

「.......。」



って、あれ? 引いた?

未帆さん、ポカンとしちゃってるよ。

てか、俺、変な風に誤解されてないか?

それはマズいだろう~!!



あぁ、もう、沈黙が刺さって痛い。

お願いだから、未帆さん、何かしゃべって.......