でも、彼女に出会ってから、一つだけ変わったことがあった。
月に一度か二度のことなのに、彼女に会えるのが嬉しくて、前よりも仕事に対して熱心になり、無意識のうちに一生懸命働くようになって行った。
まぁ、今考えると、気を抜いて彼女に嫌な思いをさせてしまった分、ちゃんと働いて反省してるところを見せたいとか、褒めてもらいたいとか、多分、そんな気持ちが見えないところで作用してたんじゃないかとは思うけど。
そんな俺の変化に気付いたんだろう。
ある日、龍さんが、珍しく真面目な顔で話しかけて来た。
「お前さ、そろそろ真剣にレッスン受けて、上、目指してみない?」
「え? でも.....。」
「本当はやりたいんだろ? だったら、やれば。やる前から諦めてたら、何にもなれねぇよ。」
「.......。」
「俺は、売れっ子タレントがわんさかいるような事務所作ろうとか思ってないんだよね。だから、気に入った奴にしか声かけねぇし、お前と順也はイケるって、ずっと信じてるんだけど。」
「.....マジすか?」
「やる気ない奴には何言ってもダメだろ? でも、今なら、出来るんじゃない?」
「.......。」
月に一度か二度のことなのに、彼女に会えるのが嬉しくて、前よりも仕事に対して熱心になり、無意識のうちに一生懸命働くようになって行った。
まぁ、今考えると、気を抜いて彼女に嫌な思いをさせてしまった分、ちゃんと働いて反省してるところを見せたいとか、褒めてもらいたいとか、多分、そんな気持ちが見えないところで作用してたんじゃないかとは思うけど。
そんな俺の変化に気付いたんだろう。
ある日、龍さんが、珍しく真面目な顔で話しかけて来た。
「お前さ、そろそろ真剣にレッスン受けて、上、目指してみない?」
「え? でも.....。」
「本当はやりたいんだろ? だったら、やれば。やる前から諦めてたら、何にもなれねぇよ。」
「.......。」
「俺は、売れっ子タレントがわんさかいるような事務所作ろうとか思ってないんだよね。だから、気に入った奴にしか声かけねぇし、お前と順也はイケるって、ずっと信じてるんだけど。」
「.....マジすか?」
「やる気ない奴には何言ってもダメだろ? でも、今なら、出来るんじゃない?」
「.......。」

