恋愛感情とまでは行かないけど、会えるのが楽しみなお姉さん。
俺の中での位置付けも、最初はそんな感じだったと思う。
だって、彼女はお客さんだし、いつも旦那らしき人と一緒だったから、それ以上の感情を持つなんて、考えたこともなかった。
だから、彼女が笑っているのを、遠くから眺めているだけで良かった。
見ていると、嫌なことがあっても気持ちが和らぐし、何となく嬉しい気分になれた。
フロアに出て、注文を運んだり、お会計をしたりする時だけ、そばで見ることができる憧れのお姉さんは、そんな風にいつも俺を支えてくれた。
そして、俺の心の中で、少しずつ存在感を大きくして行った。
だけど、そうするうち、あんまり嬉しくないことにも気付いた。
彼女の笑顔の先には、必ず旦那がいる。
当たり前かもしれないけど、彼女があんなに素敵な顔で笑えるのは、やっぱり幸せだからなんだろうなって。
だからって、どうこうっていう訳じゃないけど、二人を見ていて、考えさせられることもあった。
こんな風にいつまでもフラフラしていたら、ああいう普通の幸せすら、俺には手に入らないのかもしれない。
実際、恋人とはとっくに別れていたけど、進む道を決められない俺は、新しい彼女を作る気力もなければ、勉学に励むでもなく、相変わらず、流されるように毎日を過ごしていた。
俺の中での位置付けも、最初はそんな感じだったと思う。
だって、彼女はお客さんだし、いつも旦那らしき人と一緒だったから、それ以上の感情を持つなんて、考えたこともなかった。
だから、彼女が笑っているのを、遠くから眺めているだけで良かった。
見ていると、嫌なことがあっても気持ちが和らぐし、何となく嬉しい気分になれた。
フロアに出て、注文を運んだり、お会計をしたりする時だけ、そばで見ることができる憧れのお姉さんは、そんな風にいつも俺を支えてくれた。
そして、俺の心の中で、少しずつ存在感を大きくして行った。
だけど、そうするうち、あんまり嬉しくないことにも気付いた。
彼女の笑顔の先には、必ず旦那がいる。
当たり前かもしれないけど、彼女があんなに素敵な顔で笑えるのは、やっぱり幸せだからなんだろうなって。
だからって、どうこうっていう訳じゃないけど、二人を見ていて、考えさせられることもあった。
こんな風にいつまでもフラフラしていたら、ああいう普通の幸せすら、俺には手に入らないのかもしれない。
実際、恋人とはとっくに別れていたけど、進む道を決められない俺は、新しい彼女を作る気力もなければ、勉学に励むでもなく、相変わらず、流されるように毎日を過ごしていた。

