少しずつ、見えるミライ

「.....ちょっとは、見直しました?」

「ちょっとなんかじゃないよ! すご~い! 朝陽君、超カッコいい!」

「うん、すごい。カッコいいんで、ビックリした。息、止まりそうになっちゃった。」

「マジすか? やった。」

「朝陽君って、すごいんだね。何か騙された気分。」

「あはは.....騙してなんかないですよ。良い意味で裏切ったとか、せめてそういう言い方にして下さい。」



いつもの調子で笑ってるけど、本当にその通りかも。

良い意味で裏切られちゃった。

彼を見る目が、少し変わったように思う。



夢を追いかけているって言われても、どんなことをしているのか、今まで漠然としたイメージしかなかったから、さっきの姿はとにかく大きな衝撃だった。

ただ踊るのが好きって言うだけじゃ、ここまでは来られなかっただろう。

お父さんと喧嘩してまで、夢のために頑張って来たのがわかる。

だから、尊敬するし、応援してあげたくなる。



それから.......

不覚にも、普通に異性としてドキドキしてしまったような気がする。

だって、いつもと違い過ぎるんだもん。

って言うか、こんなギャップを見せられたら、キュンとしない方がおかしいと思う!!