やがてCMが終わり、リリアの横顔が映し出されると、イントロが流れ始めた。
出す曲はすべて初登場一位、次々と記録を塗り替え続ける彼女は、まさに時代の歌姫。
私たち一般人にとっては遠い存在過ぎて、実在すること自体が信じられないと言っても、過言ではないと思う。
アップテンポの曲に合わせ、黒い衣装を纏った男性ダンサーが四人、踊りながら出て来た。
スモークで顔がよく見えないけど、この中の一人が彼なんだと思うと、リリアそっちのけで激しいダンスに釘付けになる。
「え~と、俺、一番左側かな。」
「どれどれ? 左?」
「もうすぐ、間奏になったら、前に来ます。」
って、言ってるそばから、画面の中で彼が軽々とバック転を決める。
わっ、すごい.......
普段の彼から想像もつかない姿に、一気に気分が高揚する。
すっかり見入っていると、中央に集まって来たダンサーの中に、見慣れた顔を見つけた。
でも、まるで別人。
キリっとした男らしい顔つきでダイナミックなダンスを繰り広げる彼は、私の知ってるフワフワした甘い雰囲気の男の子じゃない。
嘘みたいにカッコ良くて、見ていて興奮して、思わず画面の彼と本物を見比べてしまう。
出す曲はすべて初登場一位、次々と記録を塗り替え続ける彼女は、まさに時代の歌姫。
私たち一般人にとっては遠い存在過ぎて、実在すること自体が信じられないと言っても、過言ではないと思う。
アップテンポの曲に合わせ、黒い衣装を纏った男性ダンサーが四人、踊りながら出て来た。
スモークで顔がよく見えないけど、この中の一人が彼なんだと思うと、リリアそっちのけで激しいダンスに釘付けになる。
「え~と、俺、一番左側かな。」
「どれどれ? 左?」
「もうすぐ、間奏になったら、前に来ます。」
って、言ってるそばから、画面の中で彼が軽々とバック転を決める。
わっ、すごい.......
普段の彼から想像もつかない姿に、一気に気分が高揚する。
すっかり見入っていると、中央に集まって来たダンサーの中に、見慣れた顔を見つけた。
でも、まるで別人。
キリっとした男らしい顔つきでダイナミックなダンスを繰り広げる彼は、私の知ってるフワフワした甘い雰囲気の男の子じゃない。
嘘みたいにカッコ良くて、見ていて興奮して、思わず画面の彼と本物を見比べてしまう。

