少しずつ、見えるミライ

迷って、迷って、とりあえず、了解してみる。

何か納得行かないけど、ノリが悪いと思われるのも悔しいし、ちょっと楽しそうだし.......



「じゃあ、今日、どう?」

「はぁ!?」

「だってさ、今日だったら、朝陽君、R'sのバイト無いって言うし、寒いからちょうど良くない?」

「あ、そうですね。みんな早番だから、早く上がれるし。」

「じゃあ、決まりね。帰りにみんなでスーパー寄って行こう。」

「えっ?」

「どうせ、未帆ちゃん、何の予定もないでしょう。」

「そうだけどさ。」

「なら、いいじゃん。」

「.......。」



なんて、失礼な。

やっぱり良くなかったかも。

てか、もしかして.......私、ハメられた?



だいたい、私の都合は聞かずに決定っておかしくない?

何か企んでるでしょ、沙苗ちゃん.......



「楽しみですね。何鍋にしますか? 未帆さん。」

「じゃあ、さっき言ってた豆乳鍋。」

「わかりました。うんと美味しいの作りますね。」

「うん.....。」



ニッコリ笑われると、力が抜ける。

日に日に、私はこの笑顔に弱くなっている気がする。



突然過ぎて焦っちゃったけど、彼はとても嬉しそうだ。

だったら、仕方ないかな。

たまにはこういうのもいいよね.......