その日は朝から強い雨が降っていた。
平日だし、春の進物需要も落ち着いてしまったせいか、開店直後の店内は閑散としていた。
大きなターミナル駅だけに、雨でもお昼を過ぎれば、それなりの混雑は予想できる。
その時間帯に備えるってほどじゃないけど、まったりムードの漂う中、販売員たちはのんびりと、それぞれの店舗のメンテナンスをしていた。
「雨が降ると、やっぱりまだ肌寒いね。」
「そうですね。あったかいものが食べたくなる。」
「うん、うん。鍋とかいいな、飲みながら。」
「あぁ、いいですね。ちなみに沙苗さんは何鍋が好きですか?」
「う〜ん、お酒と合えば何でもいいかな。」
「あはは.....結局、飲めれば何でもいいんじゃないですか。」
「バレた?」
ショーケースを拭きながら、沙苗ちゃんと彼が楽しそうに話している様子に耳を傾ける。
そう言えば、しばらく鍋とかしてないな。
女子だけでご飯だとお洒落なイタリアンとかになっちゃうことが多いし、家で一人鍋するのも虚しいから、いつの間にか遠ざかってた気がする。
平日だし、春の進物需要も落ち着いてしまったせいか、開店直後の店内は閑散としていた。
大きなターミナル駅だけに、雨でもお昼を過ぎれば、それなりの混雑は予想できる。
その時間帯に備えるってほどじゃないけど、まったりムードの漂う中、販売員たちはのんびりと、それぞれの店舗のメンテナンスをしていた。
「雨が降ると、やっぱりまだ肌寒いね。」
「そうですね。あったかいものが食べたくなる。」
「うん、うん。鍋とかいいな、飲みながら。」
「あぁ、いいですね。ちなみに沙苗さんは何鍋が好きですか?」
「う〜ん、お酒と合えば何でもいいかな。」
「あはは.....結局、飲めれば何でもいいんじゃないですか。」
「バレた?」
ショーケースを拭きながら、沙苗ちゃんと彼が楽しそうに話している様子に耳を傾ける。
そう言えば、しばらく鍋とかしてないな。
女子だけでご飯だとお洒落なイタリアンとかになっちゃうことが多いし、家で一人鍋するのも虚しいから、いつの間にか遠ざかってた気がする。