少しずつ、見えるミライ

せっかくの歌姫からのご招待だ。

誰と行こうか迷ったけど、結局、話を聞いて、ものすごく行きたがった沙苗ちゃんと行くことになった。

沙苗ちゃんは、ある意味、私たちのキューピッドでもあるから、まぁ、しょうがない。



クリスマスよりも少し前だったから、上手く休みも取れたし、朝陽が手持ちのブーツに合いそうな可愛いワンピースを買ってくれた。

何回も家でDVDを観て、CDを聞いて、準備も万端。

当日が楽しみで仕方ない。



そして、迎えた当日は、とても寒い日で、朝から淡い雪が舞っていた。

だからと言って、積もるほどじゃないから困ることもないし、ムードを盛り上げてくれているようで、何だか嬉しい。



「行ってきます」のキスをして、先に朝陽を送り出す。

そこからもうワクワク、ドキドキが始まっている。

ステージの上で輝いている朝陽を、早くこの目で観てみたい。

きっと別人みたいにカッコイイいんだろうなぁ.......



ちょっと前までは、そう思えば思うほど、彼を遠く感じていた。

だから、追いかけられるのは嬉しいけど、現実を思うと切なくて、好きになるのが怖いなんて、ウジウジ、グズグズ、一人で悩んでいた。



だけど、もう大丈夫。

朝陽の夢は、私の夢。

夢の実現に向けて、どんどん階段を昇って行く彼を、ずっとそばで見守っていたいと思っている。