少しずつ、見えるミライ

そして、あっと言う間に、息が苦しくなるほど深いキスになる。

早く欲しいって言ってるみたいな、荒々しくて激しいキスに、自分が身体の真ん中から、トロトロに溶け出してしまうような錯覚に陥る。



思う存分、唇を味わったら、今度は息を吹きかけながら耳たぶを軽く噛み、そこからゆっくりと、下へ向かって舌を這わせ始めた。

舌の先がほんの少し触れているだけなのに、熱いキスのおかげで敏感になり過ぎた肌には、緩やかに電流が流れたような痺れが広がって行く。



バスルームの蒸気の中でそうされるのは、ことさら心地良い。

温まった身体がすぐに麻痺したみたいになって、指の先までフワフワになるから。

されるがままになっているだけなのに、信じられないくらい気持ちが良くて、頭の中がどんどん空っぽになって行く。



その感覚に酔いしれていると、彼の舌は、もう胸の真ん中まで到達していた。

片方の胸の先端が口に含まれると、もう片方の乳房を左手がわし掴みにする。

彼の手の動きに合わせ、無意識のうちに声を漏らしてしまったら、今度は反対の手が足の間に移動して来て、私の中で指を踊らせ始める.......



ここまで来ると、もう一人では立っていられない。

広い肩に身を預けるようにしがみつくと、すっかり準備の整った彼が、待ち切れないと言わんばかりに、私の奥まで一気に入って来た。