少しずつ、見えるミライ

「朝陽、今日は一緒にお風呂入ろうか。」

「うん、入る、入る!!」



即座に私のエプロンのひもをほどき、バスルームに手を引いて行こうとする様子は、はしゃぎ気味なくらい。

本当に素直で可愛いし、彼と一緒にいると、自然と私もそうなれる。

彼になら、思ってることを全部、見せてしまってもいいと思える。



私は彼と離れたくない。

もっともっと甘えたいし、甘えさせてあげたい。

だから、彼みたいにその気持ちを素直に出しちゃえばいいいんだよね。

ちゃんと本当の気持ちが伝わるように.......



二人で入るには狭すぎるバスルームで、身体を洗い合ううち、彼の指の動きがちょっとエッチになって来る。

そうされて本当は気持ち良いくせに、「こら」って言いながら、彼の身体に付いた泡をシャワーで流すと、綺麗に六つに割れたセクシーな腹筋が現れる。

ダンスとトレーニングで鍛えた身体には、余分な脂肪が全然付いていなくて、可愛い顔にはアンバランスな太い腕やガッシリとした上半身には、何度見てもドキドキさせられてしまう。



シャワーを置いて、彼の首に腕を回すと、頰と首すじにキスされた。

くすぐったくて、嬉しくて、「好き」って言う代わりにキスしたら、彼はすぐ様、唇に強く吸い付いて来た。