少しずつ、見えるミライ

そう思いながら、ソファに横になって、テレビをを観ていた。

と言うより、内容も頭に入って来ないまま、ボ~っと眺めていたって言う方が正解かもしれないけど。

だんだん意識が薄れて来て、何の番組だかわからなくなって、テレビの音も、全然、聞こえなくなって......



いつの間にか、私は夢を見ていた。

暗い静かな部屋で、一人でベットに横たわっている夢を。



この部屋には見覚えがある。

もしかして、修ちゃんと暮らしていたマンションかな?

写真立ての中には、ウエディングドレスを着て、幸せそうに微笑む私がいる。



だけど、修ちゃんはいなくて、私は独りぼっち。

ベットの中で、何度も携帯を見ては、どんどん不安を募らせて行く。



連絡もせずに、この時間まで戻らないなんておかしい。

このまま修ちゃんが帰って来なかったらどうしよう。

そんなの絶対にイヤ。

お願いだから、早く帰って来て.......



その日は修ちゃんの同期の結婚式で、途中までは消息が掴めていた。

だけど、突然、携帯が繋がらなくなって、それでも、誰からも何も連絡が来ないから、事故に会った訳じゃないって、何となく直感した。



そんなことあるはずがないって思いながら、怖くて震えた。

嫌な予感が当たりませんようにって祈りながら、泣くのを我慢した。



これはあの日の夢?

とっくに忘れたはずなのに、どうして今になって思い出すの?

もう終わったことでしょ。

今の私には関係ない.......