bigでsmallな恋を


机の上にドリルを開いてそれぞれ始める。


朝学に間に合わなかった人が、廊下で学校一怖い体育の先生に怒られる声以外は何も聞こえない時間になる。

怒られてる人可愛そうだなぁと思いながら私も静かに勉強を進めていく。

一回だけとなりを見てしまったけれどそれはしょうがないよね。和哉が視界に入っちゃってどうしても集中できなかったのだから。



「朝学活はじめるぞー」

ちょうど朝学が終わったくらいに担任の先生がスタスタと入ってきた。

「おはようございまーす」

日直がテキトーに挨拶を言ってから始まった学活はテキトーにすぐ終わった。


チャイムが大きくなる。




あぁ今日も1日が始まるんだ。

中学校生活はもう出口か見えてくるほど終わりに近づいている。