「いってきます」
いつも通り七時半に家を出る。
外にでるとひんやりとした冷たい空気が私を包みこんだ。
そんな空気にげんなりしながらその中を学校に向かって歩いていく。
私たちの住んでいる町は山に囲まれた静かなところだ。
だから朝はいつも静かで落ち着いている。通学路の途中までは果樹園や田んぼしかないくらいだ。
華やかな都会に憧れることはあるけれど都会の忙しさや争いはあまり好きではない私には落ち着いたこの町がとことん似合うのだと思う。
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