「みぃ、男はね女の子に頼られると嬉しくなる生き物なんだよ。だから、沢山頼っていいんだよ」

「そうなの?嬉しくなるの?」

コクコクと頷く葵。

男の人って変わった生き物なんだな〜

「わかった…葵、これからもよろしくね」

「もちろんっ‼︎」






「それで、吐いちゃうんだよな。みぃ…」

つーくんの言葉で脱線していた話が元に戻った。

「そうなの…食欲も出てこないし」

「お粥も無理か…もう少し柔らかくしてもらおうか?それとも、他に食べれそうなものある?」

「………ゼリーなら…」

ほんとご飯は何を見ても食欲湧かないんだよね…

「あんまり栄養ないけど、食べれないよりはマシか…次の夜ごはんにゼリー用意しておくよ。食べれたかどうか、夜見に行くから、その時教えて」

「わかった」

「司さん。俺、夜ご飯までいるので、何かあったら知らせます」

葵の言葉につーくんは

「葵がいてくれるなら、俺は見に行かなくて大丈夫かな。葵、帰りに医局寄ってくれる?」

「はい、寄らせてもらいます」

葵は嬉しそうに答えた。

「じゃあ、葵。よろしくな。みぃ、無理しなくていいから、食べれそうなら食べて」

つーくんは、そう言い残して病室を出ていった。