「で?俺に用があったんだろ?」

つーくんの話ですっかり忘れてた。

「あの……ご飯、全然食べれなくて…さっきも由奈さんと一緒に食べたんだけど、吐いちゃって…」

私の言葉に葵が目を丸くする。

「みぃ、さっき吐いた後だったのか…気付いてやれなくてごめん。」

葵の悲しそうな声に慌てる。

「葵、違うの。確かに吐いた後だったけど、側にいてくれて嬉しかったから。だから気にしないで」

私が素直に話すと

「葵、みぃは俺との間では嘘つかない約束なんだ。遠慮や嘘つかれると治療に影響出るからね。だから、葵に言いたくなかったんじゃないからな 」

つーくんは私が言いたかった事を代わりに言ってくれた。

「司さん…わかりました。みぃ、俺にも素直に話してよ。俺はみぃに頼られると嬉しいし」

「嬉しいの?迷惑の間違いでしょ?」