「みぃ、辛かったのかな…」

眠ってしまったみぃを、桜ちゃんが心配そうに覗き込む。

「熱、高かったしな…無理させちゃったみたいだな…ごめんな、みぃ」

みぃの頭を撫でながら呟いた葵くん。

「一度部屋、出ようか」

俺の提案に頷いた2人。

3人でそっと病室を出た。

「まだ時間ある?」

俺の問いかけに驚いた顔の2人。

「いや、少し話をしようかと思って…」

葵くんの顔を見ながら言うと、バツの悪そうな表情になった。

「怒るとかじゃないから」

「葵、何かしたの?」

俺の言葉を聞いて桜ちゃんが驚いて葵に聞く。

俯いて反応を見せない葵くん。

「葵くんは何もしてないよ。ただ…後悔…してる感じかな。違う?」

俺の言葉を聞いて顔を上げる。

「とりあえず食堂にでも移動しようか?」