「あっ……」

突然の出来事に避けることも出来なかったみぃは、桜に体温を測られるはめになった。

「直ぐだからじっとしてて」

ガッチリ腕を押さえながら呟く桜。

こういう強引なところは意外と役に立つな。

俺は苦笑いしながら2人の姿を見つめた。

ピピッピピッピピッ

「はい、お終い………えっ?」

体温計を素早く抜いた桜は驚いていた。

「桜?どうした?」

俺も体温計を覗き込む。

………39.2℃⁈

思わずみぃを見つめた。

「だから、2人の前で測るのイヤだったんだよね…」

そう言いながらベッドに寄りかかるみぃ。