「ひな兄、休みなのにごめんね」 「みぃみたいな事言ってるよ」 ひな兄は俺の言葉を笑い飛ばしてくれた。 「みぃの気持ちが今ならわかるね」 「葵は、こっち側の気持ちも分かるだろ?」 「そうだけど……」 「両方の気持ちが分かるなんていいことだよ」 「そっか、ありがとう」 「………少し休んだ方がいいんだけど、眠れそう?」 「分かんないけど、頑張って眠るようにするよ」 「じゃぁ、おやすみ葵」 「ひな兄、ありがと。おやすみ」 そう言って目を閉じたら、いつの間にか眠っていた。