「おばさん、用事が出来たみたいでひな兄と一緒に来たんだけど、ひな兄も呼び出しで、病院行ったの」

「…………うつしちゃいけないからさ……」

「帰らないよ……葵はいつも私の側にいてくれるもん。こんな時くらい側にいさせて?」



葵は、反論する体力もないのか苦笑い。


「…………マスクはちゃんとしてるんだよ」

「うん、約束する」





「あ、葵ご飯食べれそう?
お薬飲んだ方がいいと思うんだけど……」


「…………少し食べるよ」

「じゃあ、温めるから待ってて」


「ありがと」


私はそっと部屋を出て、用意をした。