俺たちの妹

ビックリした。

高いとは聞いていたけどこんなに……


葵の顔を見ると赤くなっていた。


上がりきったのかな。

冷やしても良さそうかな……


ついでにお粥も作っておこう。


私はゆっくり立ち上がって、視界が揺れないことを確認してから、キッチンに向かった。


お粥の準備をして火にかけて、水枕を用意した。



火を止めて、水枕をもって、葵の様子を見にいく。


そっとドアを開けるとまだ眠っていた。


水枕を頭の下に置いて、汗を拭き取る。

「早く良くなって……」


おでこに手を当てて、呟いた。


「…………ん」

葵が少し身じろいだ。

「葵?」

声をかけると、少し目を開けた葵。

「…………みぃ?」


「具合どう?」

「…………どうしてみぃが?」

高熱と寝起きで、頭が上手く働いてないみたい。