外に出て、ベンチにみぃを座らせた。

「みぃ、落ち着いて吸うんだよ」

目に涙を浮かべながら頷くみぃ。

「ゆっくり息してごらん」

「ヒューッケホケホッ……スーッケホケホ……ハァー……」

少し落ち着いたみたいで良かった。

「もう大丈夫だからね。
ゆっくり息して…落ち着くんだよ」

「みぃ、大丈夫?ひな兄家に居たよね?
連絡するね」

桜は、ひな兄に連絡してくれた。


俺はみぃの呼吸が落ち着くまで背中をさすっていた。


「ひな兄すぐ来てくれるって」

桜はホッとしながらやってきた。



「あの……」

さっきの店員さんだった。

「お席変われずすみませんでした」

「満席だったから仕方ないですよ。
それに禁煙席でタバコを吸っていた方に注意してもらったから、それで十分です。ありがとうございました」

桜は大人な対応をしていた。