後ろから声を掛けられて振り向くと、桜がいた。


「桜っっ‼︎ もう大丈夫?」

嬉しくて思わず抱きついちゃった。

「うんうん、大丈夫。心配かけてごめんね」

桜は頭を撫でてくれた。

「良かった。お見舞い行けなくてごめんね。皆から行っちゃダメだって……」

「当たり前でしょ。私も来てくれても追い返したよ」


「え………酷い」

「みぃにうつしたくないの」


「桜……」

「さ、この話はこれでおしまい。行こっか?」


「うんっっ‼︎」