俺たちの妹

「点滴終わったら帰っていいからね。
桜ちゃんとも会えたし良かったよ」

「ありがとな」


それからやく1時間後点滴が終わり、家に帰った。

桜はその間一度も起きなかった。




ベッドに寝かせて部屋を出ようとしたら、


キュッ

俺の上着を掴んでいた。


「桜?………ふふ。ほんと可愛いな」

「早く良くなるんだよ」

俺は少しだけ桜の側にいる事にした。

解熱剤が効いているからか、さっきより少しだけ楽そうな表情の桜を見れて安心した。


桜の手を見ると力が抜けていたので、そっと立ち上がり部屋を出た。