「俺が診てもいいけど、どうする?」

恥ずかしいけど、知らない先生になるよりかはマシだよね。

司は何をするか教えてくれそうだし……



「司がいい」

私の言葉を聞いて、にっこり笑った司。

「分かった。じゃぁ、行こうか」

そう言って、立つ様に促された。


立ち上がろうとするけど、身体に力が入らない……

「つ、かさ……変だよ……ケホケホッ」

さっきから咳も出てきて不安になったら涙が溢れてきた。

「大丈夫、大丈夫」

そう言って、背中をさすってくれる司。



「抱き上げるね?」

聞きながらも既に抱き上げていた司。


「こんなにしんどいのは久しぶり?」

歩きながらも色々話してくれたから、周りの目は気にならなかった。