俺は、美晴のおねだりに負けてしまった事を少し後悔していた。

しっかり休ませていたら、こんなに長く入院する事もなかったのに……


でも、葵からは、文化祭は体調悪いながらも楽しんでいたって聞いて、参加させてあげれて良かった…って思う俺もいた……


美晴の体調管理はほんと難しいな……


そんな事を思いながら、美晴がいるICUへ向かう。





シャッ

カーテンを開けると、まだ辛そうな美晴がいた。

「美晴?気分はどう?」

「………ん。ひ、なにぃ……?」


俺がいる事に気付いたみたいだ。

「そうだよ。仕事終わったから来たんだ」

「ありがと」

「辛そうだけど……」

「ん……まだ目眩が酷くて……」

そう言いながら、ギュッと目を瞑るみぃ……


「司さんには?」

「言ってる。点滴……追加してくれたんだけど、あんまり効かないみたい……」

思わず苦笑いが出たみぃ。