暫くして落ち着いたので、俺もみぃの横に腰掛けた。

「葵、ありがとう。凄い人だったね」

「なんとか対応出来て良かった」

「ふふ、葵でも焦ることあるんだね」

「そりゃ、俺だって焦る事もあるよ」

みぃの前ではかっこ悪いとこ見せたくないし……



ベンチで2人で話していたら、また声をかけれた。

「あの……写真撮らせてもらってもいいですか?」

「へ?誰の?」

そんなのみぃのに決まってるのに、驚いたのか思わず聞き返したみぃ。

「お二人のです」

「え?俺も?」

「はい、お二人の自然な感じが微笑ましかったので、カメラ気にせず、話したりしてもらえませんか?」

そんな事言われてもな〜

「ふふ、葵。
いい機会だし、撮ってもらおうよ」

みぃは意外にも乗り気だった。

「まぁ、みぃがいいなら……お願いします」

「ありがとうございます。それでは、ほんと自然な感じを撮りたいので、先ほどみたいな会話をしてもらえればそれで十分です」